2011/08/29

加速装置、ヒーローのスイッチ

3.11以来、激変したと言ってもよい生活の中にいる。


私だけじゃない、みんな多かれ少なかれ
今までにない変化を経験しているはず。
もし、気が付いてないとしたら、ちょっと鈍いと言われても仕方ない。


気が付いているのに、何もなかった顔しているなら
それは欺瞞と言えるんじゃないか?
いやいや、人様の事はさておき
思えば私は、のらくら生きていたのかもしれない。


それなりに頑張って、
それなりに苦労なんかもして、
それなりに成長した気で、

でも、やっぱり、のらくらしてたんだな。


ここまでの極限状況下(予測部分も含めて)になって初めて
自分ののらくら具合が見えた。


人間、長い人生の中でいっぺん徹底的に打ちのめされるのも
いいのかも知れないと思うくらいに、
私は色んな意味で大きく変化したのだ。
取り巻く状況の大きな変化に対応して… 


いままでも、結構しなくていい苦労もした気でいましたよ。
でも、ここまでダイレクトに命に関わる緊急事態ではなかった。


焦る焦る!怖い怖い!どうしたらいいんだ!!
これから何をしたらいい?どこかに逃げればいいのか?
どうやって生活したらいいんだ?誰のせいで、何でこんな目に?
どうしてくれるんだ!!!


。。。でも、


散々パニックを起こして、それが少し落ち着いたら
人間というものは、前に向かって歩き出すらしい。


何をどうして良いかわからないままに、
五里霧中の手探りで情報を求め、自分の中で混ぜて転がして
無理なく、安価に、継続的にできる具体的な事を見つけた
そして、すぐに始めた。
乳酸菌生活のスタートだ。


そして5月の初め、最初の培養を開始。
エビデンスやら安全の証明やら偉い学者様のお墨付きやら保証やら
・・・申し訳ないけど、今はそれを待ってはいられない。
自分の直感…生存本能に根ざした。「何かやらなくちゃ」

自分の手の届く範囲にあった、続けていけるレベルの内容で、
お金もかからなくて、無理がなかった…それが一番の理由。


お米なんか毎日、普通にといでる。とぎ汁はベランダのお花にやってた。
どう頑張っても、これに粗塩を加えて危険物に仕立て上げるのは
私には無理だっ!そのうちに、黒糖も加えることになったが
そんなもの加えても、合成洗剤の危険性にも遠く及ばない。


よし!どんなへっぽこな失敗しても塩と砂糖じゃ爆発もしないぞ!
…いや、後にこれはちょっと間違いだったことを知る(遠い目)
乳酸菌のペットボトルは、元気に爆裂噴火するのだ。


と、言うわけで私は手作り乳酸菌の培養と活用を始めた。

最初は時間がかかったが、情報を得ながら自分なりに試行錯誤を重ねるうちに

とんとんと色んなスキルが…ま、それなりに。


ブログやツイッターをやることによって
新しい情報と共に、色んな知り合いも増えた。


会った事はなくても、言葉を交わしていれば見えてくるものもいろいろある。
感じる事も色々ある。
学ぶことも沢山あるのだ…きっかけが国の存亡にもかかわる災害ではあったが


起こってしまった事は仕方がないから、これからの事を考えるしかない。


報道などされなくても、普通に生きていれば当たり前に想像はつく。
時々刻々、事態は悪化して被害は拡散している。
そんなことはないと思いたくても、それが冷静に考えた結論だ。


私たちは、この事態に対応しなくてはいけない。
その為に変化し続けるしかない。


立ち止まっていたら、悲劇に追いつかれる。
道を見いだして、先へ先へと進まねばならない。
そうしていたら、
いつか新しい希望の光も見えてくる可能性だけは残していけるのだ。


誰も責任なんて取ってはくれない。
自分が頼り、そんな気持ちで生きるのが正解。


一人で立ってこそ、初めて、協力もできる。

もう充分に立ち止まったよ。
悲しみも苦しみもきっとまだまだ癒えないけど、


恐怖と悲劇に追いつかれないように、
逃げるのではなくて、どんどん道を切り開いていこう!


初めはちょっとくらいゆるゆるでもいい、
でも、徐々に徐々に自分なりに速度を速めよう


考える事も行動も、より具体的に迅速に
思い切ったチャレンジが加速度をつける!


その勇気こそが、不安を希望に変えていく


一人で立ってみたら、ひとりぼっちじゃない事も分かる

互いに出来る事を提供し合う事もできるし、
協力して何かを成し遂げる事も出来る。


動いていけば、出来る事はもっともっと増えていく! 


昔、『サイボーグ009』というアニメがあって、
その主人公は奥歯の内側(だっけ?)に加速装置があって、 
 「カチ」っとスイッチを入れると作動すると急速な加速行動ができる。 


そんな、ちょっとコミック的SFチックな設定を自分の心に設けてみる。
うだうだ・のらくらモードに入った自分にちょっと焦り始めたら、
自分に言い訳とか、心理状態ちまちま分析して理屈こねたり
マイペースで…なんて言ってないで


いかんいかん、今は非常時・戦闘態勢に!と
「カチッ!」っとスイッチを入れてみる。
「加速装置っっっ!」とひと声さけんで、否応なしに動いてみる(笑)


小理屈なしに、何か頑張らなくっちゃ~的な気になる。

その流れに、自分で自分をのっけてみる!
単純だが、不安と恐怖の混沌の中ではこんな切り替えが一番速くて効果的。


ヒーローの法則、奮い起した勇気は行動のエネルギーに変わる。


敵は、放射線という見えないものなんだから、
自分の中の見えない「心」を味方につけてこの長丁場の戦いを勝ち抜こう。


心が折れたら、1歩も先へ進めない。
「生きる!」という強い気持ちを持とう。


長い人類の歴史の中、
迷ったり悩んだり、恐怖も不安も、みんな誰にもきっとあった。

乗り越えられないと思った事でも、
乗り越えてきたからこそ今の私たちがいる。

今見えなくても、道は必ず見つかる。
信じる気持も、行動する勇気も、全部、未来を拓く大きな力になる。


何でもいい、
自分に出来る事を考えて、加速装置のスイッチ入れて動いてみよう。

その行動が、新しい自分と新しい今日をつくっていく