2012/02/06

オススメ!『自然の中の人間シリーズ ~微生物と人間編~』


自然の中の人間シリーズ ~微生物と人間編~』 


微生物を活かして自然環境と調和した農業・産業・技術と生活を拓く未来像を
楽しく描くビジュアルサイエンス絵本(発行元:農文協 各巻2,100円

対象読者は、中学・高校・教師・一般となっています。

乳酸菌生活を楽しむ私には、こういう中学・高校生向けくらいで
分かり易いビジュアル中心の絵本でお勉強するのが丁度良いです。

10年以上前の本ですし、アマゾンの在庫もそんなに多くは無いようで
中古品で安く手に入れるか、図書館で読まれるのも楽しいかと思います。
各2,100円、10巻で21,000円のセットもあるみたいですが、高いので
今のところは、興味が湧いて読みたいものだけ購入(笑)

でも、科学に関心のある小・中・高校生のお子様がいらっしゃる方は
試しに1冊いかがでしょう?案外喜ばれるかもしれませんよ♪

私も学生の頃にこんな本を読みたかったです。

手作り乳酸菌や塩麹をやっていらっしゃる方は、
(4)の微生物が食べ物をつくるなんて楽しく読めるかも!
目次だけでも読んで、ワクワクしてください(笑)


(※各巻のタイトル名をクリックすると、アマゾンにとびます)

 
    酸素をつくり炭酸ガスを固定し汚染の固まりだった地球をきれいにして、
    他の生物の生きる場をつくっていった微生物のダイナミックな働きを、
    微生物の種類・生きかたの特徴をとおして描く
目次
・原始の海ができた
・生命の誕生
・無機物から有機物をつくりだす微生物の誕生
・光合成をして酸素ガスをだす微生物があらわれた
・微生物が地球の環境をかえた
・微生物と動物や植物のちがうところ
・核をもたない原核生物(細菌とラン藻)
・原生動物と微小藻類
・カビやキノコのなかま菌類
・物質か?生命か?(ウイルス)
・微生物のとくちょう
・人間による微生物の発見
・生きものに寄生・共生する微生物
・腐生生活をおこなう微生物
・物質循環を完結させる微生物
  

(2)微生物が森を育てる  
    岩だらけの不毛の地がどのようにして森になるか。
    土をつくり、有機物を分解して炭素、窒素、リンなど物質を循環させ、
    植物と共生する微生物。
    その生態系における役割と人間との関わりを描く
目次
・荒れ地にすみつく微生物
・岩石をとかし粘土をつくる
・植物に共生してリン酸をあたえる微生物
・植物に共生してチッソをあたえる微生物
・土壌をしあげる微生物
植物による無機物からの有機物の合成
・落ち葉や植物遺体を分解する微生物
・炭素の循環
・チッソの循環
・リンの循環
・自然の生態系と人間がささえる生態系
・生態系の役割
・変わる生態系
・マツタケの運命
・生態系のどこで微生物をみることができるのか


(3)からだのなかの微生物
    赤ちゃんは生まれたとたんに微生物と出会い腸内細菌がすみつく。
    病気への抵抗力高める腸内細菌の役割と食中毒のしくみ、
    身体がもつ免疫のしくみと医療技術との関係をとおして健康を考える
目次
・腸のなかにすむ微生物たち
・腸管内の善玉菌と悪玉菌
ウシの胃ルーメンの世界
・無菌動物のつくられ方と、ひよわさ
・食中毒がおきるしくみ
・病原体はどのように伝播するか
・病原菌には、このんでふえる場所がある
・病原菌をおいだす生体システム
・ひふにすむ微生物の役割
・病原菌を食べる白血球

・免疫のしくみとワクチン
・地球上から追放された病原体
・あたらしい感染病の出現
・抗生物質と耐性菌のいたちごっこ
・腸内細菌叢のバランスと食生活
  

(4)微生物が食べ物をつくる
    味噌や醤油はなぜおいしいか。酒、ビール、パン、チーズ、漬物、
    かつおぶし、日本やアジアの納豆など、
    保存から生まれた発酵食品のしくみとそこに込められた先人の知恵、
    地域の味を科学する
目次
・「生物は生物より生まれる」
・食卓をゆたかにする発酵食品発酵の母といわれる酵母
・パンも酵母のはたらきによってつくられる
・ビールのアワは炭酸ガス
・コウジは酵素の宝庫

・コウジがつくる日本の味、みそ、しょうゆ
・かつおぶしはカビつけでおいしくなる
・チーズの風味を生みだす西洋の青カビ
・アジアのもちコウジは、
カビも、酵母もふくむ便利なコウジ
・乳酸菌とヨーグルト
・ヌカづけのヌカみそは、なぜかきまぜるのか?
・酢のはなし
・納豆の糸は納豆菌がつくる
・より役立つ微生物をさがして



(5)微生物から食べ物をまもる
    いろりの煙は魚を保存し家を長持ちさせていた。
    乾燥や熱、ワサビやスパイスなどの抗菌物質の利用のなど保存の知恵と、
    オゾン発生器や脱酸素剤、病院の各種抗菌グッズなど
    現代の保存技術を描く
目次
・くさるとはどういうことか?
・微生物は乾燥したところには生えにくい
 
・食塩や砂糖をくわえるとくさりにくく、カビも生えにくい
・すっぱいものには微生物が生えにくい
・熱をくわえて微生物を殺す
・煙や炭酸ガスなど自然の抗菌力を生かす
・天然の抗菌物質を利用する
・銀などの金属イオンのもつつよい抗菌力を利用する
・酸素をなくして好気性菌を殺す
・低い温度で微生物の動きをとめる

・オゾン、過酸化水素で微生物を殺す
・微生物がいない条件を作る
・微生物の力で微生物の生育をおさえる
・いろいろな方法を組みあわせて
  

(6)微生物は安全な工場
    缶ジュースにも甘味料や調味料にも使われている微生物の働き。
    食品添加物や飼料、植物からつくるアルコール燃料、抗生物質など、
    菌体や酵素を利用した日常生活を支える製品のしくみを描く
目次
・微生物は目にみえない玉手箱
・微生物は、安全な工場
菌体をまるごと食べるキノコ
・藻類のからだは栄養の宝庫
・微生物はタンパク質の生産工場
・微生物から油脂をとりだす
・微生物でアミノ酸や調味料をつくりだす
・微生物をつかってビタミンや有機酸をつくりだす
・せんたくもののよごれを分解する微生物の酵素
・微生物をつかってアルコールをつくりだす

・デンプンから甘味料をつくりだす
・砂糖やアミノ酸からあたらしい甘味料をつくる
・ワサビの香りを新鮮にたもつサイクロデキストリン
・微生物をつかって微生物をたいじする
・微生物の生産物で病気をなおす
  

(7)未来に広がる微生物利用
    温泉や暗い海底にまですむ微生物には大きな可能性が。
    有害物質や重油で汚染された土壌や海洋の浄化、ゴミ処理、
    プラスチックの分解、石油精製、砂漠緑化など微生物による
    バイテク(バイオテクノロジー)の近未来を描く
目次
・21世紀に、なぜ微生物が期待されているのか?
・微生物の酵素を利用して遺伝子をふやす
・微生物で分解されるプラスチック
 
・海を油の汚染から守る
・地球を産業汚染物質から守る
・地球を温暖化から守る

・微生物の力をかりた砂漠の緑化
・植物バイオテクノロジーをささえる微生物
・マメ科作物の栽培革命
・微生物をつかってクリーンな石油に

・微生物を使った古紙のリサイクル
・微生物が作るクリーンなエネルギー
・微生物が作る良質なタンパク質・油脂
・生命の仕組みの解明、モデル生物としての微生物
・2010年宇宙への旅
  

(8)畑をつくる微生物
    水耕と土耕のちがい、有機物を分解して養分を供給したり
    作物に共生・寄生する微生物をとおして、
    土をつくり作物を育てる微生物の働きと、堆肥つくりなど
    大地の微生物を生かす農家の知恵を描く
目次
・土のなかの生きものたち
・作物が生育する環境
・畑の微生物のエサとすみか
・畑の微生物の生存戦略
・チッソを循環して作物に供給する微生物
作物にリン酸を供給する微生物
・マメ科植物と根粒菌の共生
・牧草とVA菌根菌の共生
・土のなかの有機物の分解
・土のなかの有機物のはたらき〔ほか〕


(9)水田をつくる微生物 
    土に水をはるとなにが起きるか。さまざまな生物が集まる場をつくり、
    山・川の養分を生かし、連作障害がないなどすぐれた特徴をもち、
    環境を保全する水田のはたらきを微生物の側から描く
目次
・水田にあつまる生きものたち
・水田のふしぎな力
・水田に水をはるとなにがおこるのか?
・田面水は光合成微生物の活動の場
・いろいろな水田と微生物
イネの根のまわりの微生物とその役割
・イネは水田でアンモニア態チッソを吸収する
・水田の地力を守る
・イネの根をいためる有害物質
・イネの災難、冷害とイモチ病〔ほか〕


(10)地球環境を守る微生物
    水をきれいにするのも赤潮になって魚を殺すのも微生物。
    微生物は人間のくらしを映しだす。水質悪化や温暖化、
    ゴミ問題や砂漠化などの環境問題を描き、リサイクル社会にむけて
    なにが大切かを問う
目次
・水のなかの食物連鎖と微生物
・微生物による有機物の分解と水の浄化
・世界で深刻化している飲み水の危機
・微生物による物質の濃縮
・微生物による有害物質への変換

・微生物のかたまり、アオコと赤潮
・微生物を利用した廃水処理
・脱窒によるチッソ化合物の除去
・水質汚染の背景は?
・大気と微生物

・温室効果による地球温暖化のメカニズム
・温暖化が起きると地球はどうなるか
・微生物による二酸化炭素の発生と固定
・陸上で二酸化炭素を利用する主役、植物を育てる
・緑の地球を守るには

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アマゾンで買った中古品を読んでいますが、本当に面白いです!
最初にぐぐっとビジュアルで引きつけて、
その勢いで(笑)解説を読みたくさせる・・・
このシリーズの幾つかを、『もやしもん』と合体させたら
非常に楽しそうです(妄想w)

1997年~1998年の発行です。
うかうかしてたら、手に入りにくくなりそうですが図書館・図書室にはありそう。
小学校高学年・中学生・高校生・大学生くらいには
「読んでみて♪」と言いたいシリーズです。